個人投資家の強み
今回は、投資機関家にはない個人投資家の強みについて書いていきます。投資機関家は、ばくだいなお金を運用し、個人投資家はお金を集めたわけでもないので、株式市場に出回っている量よりも少ない金額を運用します。個人投資家の強みは大きく3つあります。
- 小回りが利き、現金で待つことが許される
- 「この株欲しい」の思いだけで買える
- 暴落からすぐに逃げることができる
それでは、それぞれの強みを解説します。
小回りが利き、現金で待つことが許される
個人投資家はだれかのために投資をしているわけではありません。そのため現金でもちつづけることが可能です。
いっぽうで投資機関家は「お金を増やしますよ!」という大義名分のもと、他人のお金を借りているわけで、現金のポジションが持ちづらいです(現金は多くて20%ほど)。もしあなたがお金を貸して、現金でずっともちつづけていたら「なんのためにお金を貸したんだ」と疑問に思いますよね。
現金をもつことで、暴落が起きた際に、株を安く買うことができます。これが個人投資家の強みのひとつです。
「この株欲しい」の思いだけで買える
2点目が好きな株を買える点です。機関投資家であれば、なぜその株を買うのかという説明責任が必要です。他人のお金を運用しているわけですから。
その点、個人投資家は説明責任もなく、ただなんとなく株を買うことができます。なんなら、CEOがカッコいいからとか、なんとなく上がりそうだったからなど、雰囲気だけで購入できます。この投資方法はいっけん、いい加減にみえますが、悪くない投資方法だと思います。
株価は短期的には需要と供給で決まります。ほしいという人が増えれば必然的に株価は上がるわけです。よく、株式投資は美人投票に揶揄されます。美人コンテストでだれが優勝するかを当てるゲームです。
自分がかわいいと思う人に投票することもできますが、周りの人が好きそうな番人に愛されそうな人を選ぶことがベストです。ただ、それがむずかしい。。。ただ自分がかわいいと思う人は、ほかの人も高確率でかわいいと考えられます。これと同様に株式投資も、自分がいい銘柄だ思った株は、ほかの人もいいと考える可能性が高いわけです。
モメンタム投資の背後にある考え方も美人投票に近いのかなと思います。
下記モメンタム投資について
「6か月間上昇してきた」という実績(かわいさ)からほかの人も買おうとするわけです。
美人コンテストの優勝はひとりですが、株式投資の場合、大きく上昇するのは一銘柄だけではありません。時間、場所を変えてどんどん出てきます。
暴落からすぐに逃げることができる
3つ目の個人投資家の強みは「すぐに逃げる」ことができる点です。投資機関家よりも運用している金額が小さいため、1日の成り行き注文ですべて現金に換えられます。
もし機関投資家の場合、売り始めたら一日では終わりません。少しずつ少しずつ売っていきます。しかもほかのファンドにばれないように(笑)ほかのファンドにばれると別ファンドも売りに走ります。まさに売りが売りを呼ぶ世界です。
投資機関家は暴落するのを横目に、安くなった株を売り続けるしかなくなるわけです。「落ちるナイフはつかむな」という格言がより一層理解できます。
これは売りだけでなく、買いにもいえます。投資機関家が買いと判断した場合、買いは一日で終わらず少しずつ購入します。そのため、買いと判断された銘柄は上昇気流に乗りやすいです。
まとめ
今回は、個人投資家の強みをみてきました。
- 小回りが利き、現金で待つことが許される
- 「この株欲しい」の思いだけで買える
- 暴落からすぐに逃げることができる
やはり、投資機関家よりも運用金額が少ないため、小回りが利きます。こういった強みを生かして市場の波にのっていきたいです。
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