書評「米国株投資の儲け方と発想法」2020年相場を振り返って

書籍

どうも、きくです。今回は「No..1ストラテジストが教える米国株投資の儲け方と発想法」を読んだ感想を書きます。

No.1ストラテジストって聞くだけでワクワクしますね。戦略家、参謀ってことですから。ということで著者 菊地正俊氏についてふれたあと概要と感想を書きます。

著者 菊地正俊氏について

菊地 正俊(きくち まさとし)

みずほ証券エクイティ調査部チーフ株式ストラテジスト。1986年東京大学農学部卒業後、大和証券入社、大和総研、2000年にメリルリンチ日本証券を経て、2012年より現職。1991年米国コーネル大学よりMBA。日本証券アナリスト協会検定会員、CFA協会認定証券アナリスト。日経ヴェリタス・ストラテジストランキング2017~2020年1位。

著書に『アクティビストの衝撃』(中央経済社)、『相場を大きく動かす「株価指数」の読み方・儲け方』『日本株を動かす外国人投資家の儲け方と発想法』(日本実業出版社)、『良い株主 悪い株主』『外国人投資家が日本株を買う条件』『株式投資 低成長時代のニューノーマル』(日本経済新聞出版社)、『なぜ、いま日本株長期投資なのか』(きんざい)、『日本企業を強くするM&A戦略』『外国人投資家の視点』(PHP研究所)、『お金の流れはここまで変わった』『外国人投資家』(洋泉社)、『外国人投資家が買う会社・売る会社』『TOB・会社分割によるM&A戦略』『企業価値評価革命』(東洋経済新報社)、訳書に『資本主義のコスト』(洋泉社)、『資本コストを活かす経営』(東洋経済新報社)がある。

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もともと農学部と理系出身の方ですね。経済学と聞くと日本では文系科目だと捉えられますが、アメリカでは経済学はどちらかといえば理系の科目に近いです。

MBAも取得してビジネスを学び今はみずほ証券のチーフストラテジスト。こんな方が本を書いてくれていることがありがたいです。


私自身初めて菊地さんの本を読んだのですが、論理的で非常にわかりやすかったです。引用元をはっきり書く方でその引用元も記事、雑誌、本など多彩でインプット量半端ないなと感じました。

それでは本の概要を見ていきます。

概要「米国株投資の儲け方と発想法」

内容としては大きく3つのことが書かれております。

1. なぜ米国株に投資すべきか?
2. 経済指標や現在の政治(バイデン政権)が米国株に与える影響
3. 注目の個別株と2020年の相場環境の解説

なぜ米国株に投資すべきか?

まず、米国株がなぜいいのか?ということをデータをもとに書かれております。ここで、SP500、ダウ、などの言葉の説明や米国株市場の成り立ちも書かれており、投資経験者からも勉強になる内容です。

過去50年右肩上がりであったこと、米国の企業は株主重視であることをデータをもとに書かれております。


経済指標や現在の政治(バイデン政権)が米国株に与える影響

大統領の4年の任期で、ダウのパフォーマンスの良い順に並べると、3年目⇒4年目⇒2年目⇒1年目です。政権を維持したい思惑が4年目に向けて出始めて、株価はそれを織り込み始めるので3年目のパフォーマンスがいいそうです。

そういった意味ではバイデン政権が誕生して3年目となる2023年でアメリカ経済を推し進める政策をどんどん出して株価の調子がいい気がしてきます。
2023年に向けて少しずつインデックスのつみたてを進めていきたいと思います。

バイデン大統領は、国内雇用を重視し、かつ環境対策やインフラ投資に予算を回します。

  • パリ協定復帰
  • 2050年までに100%のクリーンエネルギー政策
  • 環境分野への2兆ドルの支出

クリーンエネルギー関連に投資があるのでその分野の株は今後伸びそうです。

為替についても記載があり、クリントン、オバマなどの民主党政権時に円高への圧力をかけてきたように円高になる未来もあれば、インフラ拡大し米国長期金利が上昇して、ドル高円安になる可能性もあります。現在110円付近まで上がったのは、米国長期金利が上昇していたからと説明できそうです。

為替についてもこれから勉強していきたいです。金利が上がるとその通貨の価値が上がるなど。


注目の個別株と2020年の相場環境の解説

ここで個別株の銘柄をとりあげるのは差し控えますが、ROEまで一覧で書かれており、比較検討しやすかったです。ストラテジストの方がどの指標をよく見ているかがわかるのがよかったです。

また2020年はコロナがあってそこから急上昇相場がありましたが、その期間何が起きていたのかの解説もありました。私は2020年7月から米国株投資を始めたのですが、読み物としても面白かったです。ロビンフッターなど個人投資家の存在も垣間見えました。

まとめ

2020年の振り返りであったり、ストラテジストがどのように株式市場を見ているのかといったことが書かれていて勉強になりました。まだ理解できていない部分も多くあるので時間をおいて読み返したいです。

数年後に2020年がどんな年だったかを知るのにもいい本だと思いました。

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