どうも、きくです!
Ebang社がショートレポートに対するレターを発行しましたので、内容と所感を書いていきます。前回の記事をのせておきます。
Ebang社は、マイニング機器メーカです。
Ebang International Holdings Inc.は、その子会社を通じて、中国、米国、香港、および国際的に、特定用途向け集積回路チップの研究、設計、開発、およびビットコイン採掘機の製造を行っています。また、顧客が遠隔地からマイニングマシンを操作できるようにするマイニングマシンのホスティングサービスや、定期的なメンテナンスサービスも提供しています。
ショートレポートの中身
- 公募した3億3700万ドルの使い道が不透明
- 20年11月に開発目的で集めた資金2100万ドルを親族の貸付金返済に充てた
- 2度香港市場への上場をYINDOU社(ポンジスキーム)との取引を理由に断られる
- マイニングマシン販売の売り上げは0に近い
これは私が日本語訳しただけなので間違っていたら恐縮です。
実際のショートレポートはこちら
Ebang社が発行したレターの中身
実際のレターはEbang社ホームページのIR情報にのっておりました。
中身は、Ebang社の将来に対するVisionとショートレポートに対する弁明が書かれております。特に重要だと思った部分を抜粋します。
ショートレポートに対する見解は下記一文がいいなと思いました。
当社は、IPOで得た資金やその他の会社の資金を、「内部関係者や疑わしい取引相手との一連の不透明な取引」に充当していません。
IPOの資金を悪いように使ったことに対してしっかり否定されたので私は満足しました。
該当箇所は下記二つですかね。この二つが特に不透明であったので安心しました。
- 公募した3億3700万ドルの使い道が不透明
- 20年11月に開発目的で集めた資金2100万ドルを親族の貸付金返済に充てた
IPOで集めた資金は償却可能な債権の購入にあてています。この資金の使い道は”2020年のForm 20-Fによる当社の年次報告書”に記載するとのことです。決算が楽しみです♪
親族への貸付金返済について、もともと年率4.75%で2410万ドルを借りていたらしく、早急に返済したとのことです。この判断は財務改善の上でよかったと個人的に思いました。4.75%はちょっと。。。
また、Yindou社との取引について、Yindou社と一切ビジネスで関与していないとコメントもありました。
ショートレポートの内容はおおやけになって、特に大きな問題もなかったのかなと思います。
最後にレターの中身である今後のVisionについて触れます。
Ebang社の今後のVision
Ebang社自体は、ブロックチェーン技術で覇権をとることを目的にしております。その結果、仮想通貨事業に注力しております。2021年4月現在までのEbang社の取り組みを記載します。
- 2020年6月 NASDAQ上場
- 2020年11月 ビットコインマイニング性能を20%向上させる特許の取得
- 2021年2月 LitecoinとDogecoinを同時に採掘するためのチップの設計完了
- 2021年3月 6nm ASICチップの設計フェーズを完了
- 2021年4月 暗号通貨交換プラットフォーム「Ebonex」
大きく二つの事業を行っていて、①マイニングマシンの開発と②仮想通貨取引所です。仮想通貨取引所は4月に始まったばかりです。
2021年中に達成したいVisionを記載します。
- 6nm ASICチップの展開と5nm ASICチップの開発
- 暗号通貨取引所事業のグローバル展開
- 自社開発・独自開発のマイニングマシンとASICチップを用いて、主にBitcoin、Litecoin、Dogecoinのマイニングに使用する暗号通貨マイニングファームの設立または買収
- 暗号通貨に関連しない事業を段階的に縮小し、グローバルな暗号通貨マイニングおよび取引所事業における当社の地位を強化することを目的とした、より集中した事業戦略の策定
仮想通貨はビットコイン、ライトコイン、ドッジコインに絞るようです。
また今年の夏に6nm ASICを使用したマイニングマシンの最新機種をリリース予定です。
今は、ビットコインが上昇中なので、マイニングマシンもたくさん売れてほしいですね。
ますます2020年の決算を待ちたいです。
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