「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」Ethereum Classic誕生秘話まで[書評]

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どうも、きく(@Kiku_Home)です!

仮想通貨について勉強するため、「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」を読んでみました。今回はその感想とイーサリウムクラシックについて書いていきます。

Kindle unlimitedでも読めます。

ビットコインの値動きについて

ビットコインは「サトシナカモト」氏が書いた論文をもとに、国家に属さない通貨として誕生しました。2100万枚と発行上限がありデジタルゴールドと呼ばれます。1ビットコインは現在約400万円になっております。これから仮想通貨を購入する身としてビットコインの値動きに影響するものを記載します。

  1. 各国の規制
  2. 開発者コミュニティーの動向
  3. ハッキング
  4. どこかの国の通貨危機
  5. 半減期

それぞれについてコメントしていきます。

ビットコインはまだ世間に認められていない通貨のため、国の動向に応じてBTCの価格は変わります。最近は中国でマイニングの禁止が発表されました。こういったニュースがBTCの価格に影響を与えます。

また年に4回開発者のコミュニティーが集まりがあるようです。ビットコインは国家に属しておりませんが、このコミュニティーが民主的に動向を決めていきます。

ハッキングについて、取引所でハッキングがされれば信頼が失墜しBTCは叩き売られます。こういう面もリスクとしてはありますね。

また日本に住んでいたら想像がつきませんが、他国では通貨の危機の際にBTCへお金を返還することで価値を保存するようです。こういった世界情勢にも目を向ける必要がありそうです。

最後が半減期です。ビットコインを入手する方法は2つあり、1つが取引所で購入する方法、もう1つがマイニングすることです。

ビットコインを入手する方法

  1. 取引所で購入もしくは売買により入手
  2. マイニングする(計算をし、BTC取引の承認を行う)

半減期とはマイニングして得られる報酬が半分になる時期のことです。3~4年に一度半減期を迎えます。マイニング報酬が半分になることでBTCは有限の発行数になります。

ちなみにBTCの最小単位は1satoshi(=0.000000001BTC)です。この数値を割るマイニング報酬だとマイニングしても報酬が手に入りません。つまりビットコインは取引完了できないコインとなり使えない通貨になる可能性があります。今の半減期のままだと2141年に1satoshを割るマイニング報酬になるようです。

そうなった場合、どのようにビットコインの価値を保てばいいのでしょうか。


本書には対策も書かれておりました。対策としては手数料を徴収すること、そしてマイニング作業の難易度を簡単にすることです。まあ100年後のことなのでわれわれは深く考えられないと思いますが、こういうこともビットコインを購入するうえでは頭の片隅に入れておきたいです。

Ethereumについて

個人的に勉強になったのがEthereumに関してです。今までBTCに次ぐ時価総額2位のAlternative Coinとしか認識しておりませんでした。しかし、仮想通貨はそれぞれ役割があります。

Ethereumの説明を抜粋します。

過去のすべての記録を分散管理するブロックチェーン技術を「契約情報」に応用したのがイーサリウム

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ビットコインはビットコイン自体が通貨としての役割しか持ちませんが、イーサリウムの場合はブロックチェーン上に”契約情報”を記入できるので通貨としてもデータ管理としても使用できるプラットフォームなわけです。

例としては不動産の過去の売買情報をEthereumに書き込むことができるわけです。通貨としての価値もありますが、これからこういった技術面が注目されてほしいです。すでにMicrosoftのAzureにもEthereumのこういった側面が導入されてます。

Ethereum Classicの誕生

Ethereumは過去にハッキングされております。DAO(Decentralized Autonomous Organization)という投資ファンドで資金の移動のためにEthereumを使ったのですが、ハッキングされ、75億円の損失が発生しました。

この時にEthereumの運営元がハッキング取引をなかったことにするハードフォーク作業を行いました。ハードフォークは分散型の通貨である特徴を崩す”禁じ手”であります。その結果、本来であればブロックチェーン上は一つに結ばれるところが、取引履歴が二手に分かれることになりました。

この二手に分かれてハードフォークがあったほうが現在のEthereumに、ハードフォークを行わなかったものがEthereum Classicになりました。まさにパラレルワールドの世界です。

まとめ

個人的におもしろかったのが、Ethereumの特徴とClassicの誕生秘話を知れたことです。Ethereum自体が一部の権力者によってハードフォークを行い、ハッキング自体をなかったことに対して、Ethereum原理主義者はClassicとして残り価値を高めていったと考えると宗教戦争のようにこれから発展しそうです(笑)

今回の書評ではかきませんでしたがブロックチェーンがどいうったものかもこの本に書かれておりますのでぜひご覧ください。

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