「歴史の大局を見渡す」レイダリオ氏おすすめの著書を読んでみた!

書籍

どうも、きく(@Kiku_Home)です!

今回はヘッジファンドの帝王と呼ばれるレイダリオ氏がおすすめしていた「歴史の大局を見渡す」を読んでみました。

この本は歴史学者がつづったエッセイになっており、短編小説のように読めます。ただのエッセイではなく、これまでの人類の歴史の転換点でどのように人間が行動したかを引き合いに出しているため、含蓄のある知恵が学べます。

今回はそんな中で気になった点を挙げていきます。

技術が発達すると、地理的要素はあまり大きな影響をもたなくなる。その土地の特徴や地勢によって農業や工業、通商の可能性が開かれるが、その可能性を現実に変えられるかどうかはリーダーの想像力や先導力、それに続く人々のたゆまぬ努力にかかっている。そして(中略)幾多の障害を克服して文化を生み出すことを可能にする。地球ではなく、人が文明を創るのである。

この部分は文明について書かれた箇所です。文明自体はどんなに技術発展しても人が創っていくものだと説明してます。どんなに少数民族でも文明はあります。現代は技術が発展し、文明の統一化が問題になっておりますが、先日その流れと逆行する出来事がありました。

ちょうど先週8/15にアフガニスタンがタリバーンに敗れ、アメリカ軍やアフガニスタン政権が撤退をしました。もともと2000年にアメリカがアフガニスタン政権を作りましたが20年間の時を経て、タリバーンが政権奪取しました。アメリカが無理やり文明を押し付けていたわけですが、その反動がきたようです。その今後、この地域の文明がどうなっていくのか気になります。

歴史から得られる生物学的教訓は、まず、人生は競争だということである。
第二の生物化学的教訓は、人生は淘汰だということである。
第三の生物学的教訓は、生き物は子孫を増やさなければならないということである。
人は生まれながらにして、不要銅で、文明が複雑につれ不平等は深刻化する

これは痛烈な文章になるのですが、直視したくない真実が書かれております。

食料の確保のために戦い、配偶者をゲットできないものは自然淘汰される。これが繰り返されて私たちは生きている事実を思い出さなければなりませんね。

「人を管理できる人は、ものしか管理できない人を管理する。お金を管理できる人はすべてを管理する。」そいうわけで銀行家は、農業、工業、貿易の動向を探り、資金を流し、私たちのお金に2倍、3倍の働きをさせ、融資、金利、事業をコントロールし、大きなリスクを冒して大きな儲けを得、経済ピラミッドの頂点に上り詰める。

最後は金融にかかわる部分をとりあげます。

歴史を振り返ってみても「お金=パワー」であり、またお金に働いてもらうことで、より多くのお金を得ていたわけです。そして、欧米では、メディチ家、フッガー家、ロスチャイルド家、モルガン家などが誕生します。


ほかにも、”宗教の必要性”であったり、”科学の台頭による神の死”など勉強になることがたくさん書かれております。本自体は薄いですが内容が濃いので折に触れて読み返したいです。

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