どうも、きくです!
一昨日4/6に$EBON(Ebang International Holdings Inc)に向けて発行されたショートレポートについて思うことを書いていきます。
EBANG社は仮想通貨のマイニングマシンのメーカです。
Ebang International Holdings Inc.は、その子会社を通じて、中国、米国、香港、および国際的に、特定用途向け集積回路チップの研究、設計、開発、およびビットコイン採掘機の製造を行っています。また、顧客が遠隔地からマイニングマシンを操作できるようにするマイニングマシンのホスティングサービスや、定期的なメンテナンスサービスも提供しています。
ショートレポートを出されたときに冷静になることが大切です。冷静になって、事実を確認していきます。
早速中身を見ていきましょう。
EBON ショートレポートの中身
- 公募した3億3700万ドルの使い道が不透明
- 20年11月に開発目的で集めた資金2100万ドルを親族の貸付金返済に充てた
- 2度香港市場への上場をYINDOU社(ポンジスキーム)との取引を理由に断られる
- マイニングマシン販売の売り上げは0に近い
Hindenburg Research社から発行されたショートレポートを日本語に訳しました。細かいニュアンスなど間違っていたらごめんなさい。
これだけ見ると恐ろしいですね。私は$EBONの株を持っているのですが、訳していて売りたくなりました。
詳細を見ていきましょう。
公募した3億3700万ドルの使い道が不透明20年11月に開発目的で集めた資金2100万ドルを親族の貸付金返済に充てた
2020年上半期のレポートを確認したのですが、詳しく書かれておりませんでした。ちょっと心配ですね。
今Ebang社の時価総額は$930Mのため、時価総額の約1/3である$337Mを資金として集めたわけです。
もし集めた資金を何も使っていなければ、どんなに最悪な状態になっても理論値として株価は1/3になるという認識です。
2度香港市場への上場をYINDOU社(ポンジスキーム)との取引を理由に断られる
先にYINDO社について解説します。
Yindouは、中国の大規模なピアツーピア・オンライン・レンディング・スキームで、2018年に2万人の個人投資家がデフォルトし、6億5500万ドルが「空中に消えた」とされています。その最終的な受益者は「国外逃亡」し、中国の検察当局はYindouに関連する他の容疑者を刑事事件として追及しています。
上記も香港市場への上場を断った理由の一つかもしれません。
断った理由をほかにあげると、今まで香港市場に上場した、”仮想通貨のマイニングマシンメーカ”は存在しません。CANAAN社(NASDAQに上場 $CAN)しかり、Bitmain社しかり。
関連するニュースを載せておきます。ニュース
香港市場がマイニング関連のIPOを断っていることを考えると、深く考える必要はないのかなと感じました。
上場申請を断れたのは事実ですが、NASDAQに上場して資金調達できたことを考えれば問題はないと思います。
マイニングマシン販売の売り上げは0に近い
これは実際に調べてみたところ、2019年に比べて減ってはいますが、0ではなかったです。
Product Revenueがマイニングマシンの売り上げで、Service Revenueがマイニングマシンの保守サービス関連です。
2019年前半はビットコインの価格が約30万から80万までのびました。マイニングマシンの需要があり、売り上げが伸びました。
それに対し、2020年の前半はコロナもあり設備投資ができず伸びなかったと推測されます。
”売り上げが0に近い”というメッセージはかなり大げさでしたね。
ショートレポート以外に注目した点として、機関投資家がどれだけ入っているかということです。Ebang社にはあまり機関投資家は入っていない状況です。個人投資家を狙ってショートレポートを出した可能性もあります。
これからEbang社に調査が入る
この調査結果をもとに売るかどうかを判断したいと思います。
まとめ
今回のショートレポートについて、まだわかっていない部分もあるので、今後に注目したいと思います。最近のショートレポートは中国株($EHなど)やSPAC銘柄($RIDE,$NKLA)など個人投資家が好きな銘柄に多い印象です。
今回始めて持ち株にショートレポートが出てきました。ショートレポートが出た際には冷静になってから対応したいです。
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