投資をするうえで大切にしているのは、利益が大きく伸びるかどうかです。会社のビジネスモデルを見た際にいつから黒字になって、どれだけ将来儲かるかを考える必要があります。
今回は簡単なビジネスモデルと損益分岐点の話をしたいと思います。
低収益性と高収益性について
ビジネスモデルには一長一短があります。高収益性のほうがいいに決まっていると思うかもしれませんが、高収益の場合は市場の原理でだれもがビジネスに参入するため、結局価格競争が始まり低収益になります。レッドオーシャンです。
高収益をねらうには他社に負けない、もしくは他社が入れないようなハードルが必要です。
Googleを見ても、検索サイトはだれもが作れますが、今からGoogleのようにシェアを取るのはむずかしいでしょう。明らかな参入障壁があります。
今回は、高収益ビジネスがどのように出来上がるかとビジネスモデルの関係性を図示できればなと思います。
まずは固定費、変動費と利益の関係性を示します。
固定費 小 変動費 大
最初はよくあるビジネスで固定費が小さく、変動費が大きいビジネスです。せどりなど仕入れのあるビジネスが対象です。固定費が小さいと、損益分岐点までは短くすぐに黒字が出ます。しかし、規模を大きくしていっても利益が残りづらいビジネスです。
低収益のビジネスに陥りやすいです。
では逆に高収益のビジネスを見ていきます。
固定費 大 変動費 小
損益分岐点は遠く感じますが、将来的には大きな利益が見えるビジネスモデルになっております。赤字の期間がすごく長くなりますが、実りが大きいハイリスクハイリターンのビジネスです。
もちろん赤字のまま倒産してしまうこともあります。
今投資をしている企業がどういったビジネスモデルであるか、そして今その企業がどの立ち位置にいるかを把握することが大切です。
理解ができれば今は赤字でも心配をせずに株を持ち続けられると思います。
事例
スーパー(小売り)
スーパーの場合は、仕入れ値に利益を上乗せして売るビジネスになります。仕入れは変動費になるため、変動費が大きいビジネスモデルになります。
売値はどこも同じになりつつあります。レッドオーシャンのため、規模を大きくして、利益の%は変わりませんが取り扱う額を大きくしていきます。
プラットフォーム企業など
Netflixようなサブスクリプションビジネスの場合、登録人数がキーになり年間利用料が売り上げとなります。最初の固定費が大きくなりますが、損益分岐点を超えた分はすべて利益になります。プラットフォーム企業やサブスクリプションビジネスでは、人が一人増えても変動費は大きく変わらないため、ほとんどが利益になります。
その結果、高収益のビジネスになります。
プラットフォームになったものが勝ち続けるビジネスだと思います(winner takes all)。今からNetflixの株を買っても登録者が増え続ける限り株価は上がっていくと思います。
今は赤字企業でも将来プラットフォームになる企業に投資をしていきたいものです。
マイニング企業
最後にビットコインのマイニングについて書いていきます。
マイニングはマイニング費用(PC代)と電気代がコストとしてかかります。
1ビットコインをマイニングするのにかかる費用は変わらないため、ビットコインの価格が上昇すれば上昇分はすべて利益になります。
図で表すとビットコインの価格が赤線の傾きを表します。BTCの価格が上がれば傾きがより急峻になり大きな利益を望めます。
今、ビットコインは長期的に上昇トレンドだと考えているので、マイニング銘柄はより上がりやすいのかなと思います。
まとめ
ビジネスを見る上でどういった種類のコストがかかっているかを調べると、利益の質がわかります。
利益を残しやすいビジネスモデルかどうかを考えて、今は赤字でもプラットフォームになる企業を探していきたいです。
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