EPS,PER,PSRって何?
どうもきくです。投資を始めて最初に悩むものがあります。それがEPSやPERなどの指標です。なんだこれ。覚えられないと何度も思いました。今回はその解説を書きたいと思います。先に模範解答を書きます。
EPS・・・Earning per Share 1株当たりの利益
PER・・・Price Earning Ratio 株価収益率
PSR・・・Price to Sales Ratio 株価売上高倍率
っで、実際何を示しているの?となった方。
私です。。。
というわけで、調べていきましょう!
先にまとめとして図解を記載しておきます。
EPSとは何か。
EPSは1株当たりの利益です。
利益を発行株式数で割った値です。先にわかりやすい利益について書きます。
EPS = (利益) ÷ (発行株式数)
一般的に株式会社は利益を生み出す組織です。
会社をおこすために事業資金が必要です。そこで株式を発行してお金を集めるわけです。
投資家がお金を払い株式を買います。最初はだれもお金など出してくれないため、創業者自らがお金をだします。
会社はお金を集めて事業を始め、利益を上げます。
株式会社は、利益を生み出すために、売り上げを上げ、経費を削減するなど企業努力を行います。
そして生み出された利益を投資してくれた株主に還元します。
その出てきた利益というものは、業界によっても規模によっても変わってきます。
今まで発行された株式数で利益を割ることで、他社と比較しやすようにした指標がEPSです。
EPSは利益なので大きければ大きいほどいい会社ですし、
EPSが成長している会社は成長株として、株価は高値で取引されます。
EPSは一株が生み出した利益です。
一株100円の株式のEPSが20円なら、100円を投資して利益として20円を企業が稼いだということになります。
この利益の一部が配当や、次の事業投資へと回されます。
PERとは何か。
PERは、株価収益率というものです。
株価を先ほどの一株当たりのEPSで割ったものになります。
PER = (株価) ÷ (EPS)
先ほどの例ですと100÷20でPERは5倍となります。
例)一株100円の株式のEPSが20円なら、100円を投資して利益として20円稼いだということになります。
PERがあらわしているのは、同じEPSを毎年稼ぎ続けて
何年で元が取れるかということを示します。
つまりPER5倍ということは5年で投資した金額を稼げるということです。。
(※実際にはEPSがそのまま配当として還元はされません。)
PERは~倍で呼ぶことが多いですが、年という単位のほうがわかりやすいです。
PERは小さいものは割安と考えます。理由は、短い期間で投資した金額を取り戻せるからです。
ここでテスラのPERを見てみましょう。
1445倍です。テスラが成長しなければ、投資した金額の利益を得るには1445年かかります。
ただ、投資家はそれでもテスラの株価を買いたいと思うので株価は落ちません。
EPSが伸びることを期待しているからです。
同じ株価であれば、EPSが2倍になればPERは半分になるので、
急成長株のPERはあまり参考にならないと思います。
また、赤字から黒字になった企業もEPSが小さくなるためPERは大きくなります。
例えば利益が1円しか残せなかったとなれば、PERは青天井に高い値になります。
PSRとは何か。
PSRは株価売上高倍率になります。
PERと同様にPSRも株価の割安かどうかを判断する指標になります。
赤字企業に対する指標として使用されます。
赤字企業の場合、利益が残せていないためEPSやPERという指標は使えません。
そのため、株価が高いか安いかの判断がつきません。そこで登場した指標がPSRです。
PSRは時価総額を売り上げで割ることで計算されます。
時価総額とは企業の価値のことで、株価×株式発行部数で決まります。
株価が高くなると必然的に時価総額が大きくなります。
その結果、PSRも大きくなります。
PSRは大きいほど割高で、小さいほど割安です。
PSRで計算する場合はまだ利益が出ていない成長株のため、
今後、黒字が見込める事業形態になっているかどうかが重要だと考えます。
まとめ
EPS・・・Earning per Share 1株当たりの利益
PER・・・Price Earning Ratio 株価収益率
PSR・・・Price to Sales Ratio 株価売上高倍率
利益が出ている黒字企業はEPSとPERを、
利益を出していない赤字企業はPSRを指標とする。
調べてみて、改めてEPSの成長が見込める企業に投資しようと思いました。
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