どうも、きく(@Kiku_Home)です!
不動産仲介テック eXp world社の決算が出たので確認していきます。eXp World社については過去記事もご覧ください。
決算資料は下記を参照しております。
決算の内容
21年Q1の売り上げとEPSです。
売上は予想をBeatしましたが、EPSは予想よりも小さくなっております。売り上げはYoY115%の上昇です。
不動産仲介業者では、Agetntの数が重要指標となります。Agent数は21年Q1で50000人を突破しました。拡大し続けているのはいいですね。
そのほか売上が上がっている要因を書きます。
Agentの増加が77%なのに対し、販売台数が95%も増加しております。Agent一人の扱う家の数が増えてます。Agentの質の向上ですね。eXp World社では週50時間を超える研修を行っております。オフィスがなくすべてリモートで完了されるからこそ、そういった社内サポートが豊富に用意されていると感じます。
また家の需要が上がり、単価が上がっております。家の価格の数%がAgentの手数料を通してeXp World社に入ってくるので家の単価も今後おっていきたいです。
気になるのが、21年Q1で売り上げが前の四半期よりも下がっていることです。
$EXPIの株は決算後下がったのですが、売上の伸びの鈍化に嫌気がさし下がったのかもしれません。ただ前年のQ4とQ1を比べてみてもQ1は伸びが少ないのが通例です。21年Q2の売上を確認してから鈍化を判断してもいいと思いました。(ポジポジ病かもしれませんが。。。)
ハイライトとしては粗利が9.2%から10.3%に改善していることです。1%の改善というのは小さいと思うかもしれませんが、売上$2Bの場合、$20Mも利益が増えることを意味します。今後も粗利率は注目したいところです。
自社株買いについて
eXp World社はAgentに報酬として自社株を配っております。報酬内容は3点あります。これは株の希釈化につながります。
- 初回契約時に$200分の株式
- Agentの目標である$16K達成時に$400分の株式
- ほかのAgentを紹介時に$400分の株式
当初は株をこんなに配って大丈夫かと思っていたのですが、eXp World社は自社株買いもしておりました。21年Q1では$34Mも自社株買いを進めております。自社株買いの目標はAgent報酬による希薄化を相殺することのようで、余った現金で自社株買いを今後も継続していく予定です。
いいシステムだと思います。株を報酬として配ることで先行投資をし、黒字になった段階であまった現金で買い戻すことで急成長を遂げてきたわけです。税法には明るくないのですが、自社株買いをし黒字の利益を抑えることで払う税金も小さくできるのかなとも思いました。
ちなみに発行株式数が144Mのため、$34Mの自社株買いをしなければEPSはBeatすることもできたはずです。
まとめ
売上は予想をBeat、EPSは$0.01 Missしました。中身を見るとAgent数は順調に増加しておりました。Q1の売上に陰りがありますがQ2の決算も確認したいと思います。
またAgentの報酬として株を配布しているのですが、しっかり自社株買いをし、希釈化の対策をしていたので安心しました。
私がeXp World社がすごいと思うのは、オフィスなしのリモートでこの売上成長率を維持しているところです。オフィスがないため海外展開も容易です。先日もコロンビアへの進出がニュースになっておりました。次どうなるか目が離せない企業です。
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