どうも、きく(@Kiku_Home)です!
今回はSPAC上場したEVメーカであるLucid Motorsについて調べてみたのでブログにまとめておきます。もともとツイッターでつぶやいた内容に付け足しをしていきます。
Lucidの強み
次の章で詳細を解説していきます。
Lucidの強みの詳細
LCIDは世界最高クラスの性能を持つEVを開発しております。ただSPAC上場で、まだ1台も納車できていないため売り上げは0のスタートアップ会社になります。ただ2021年内にLucid Air Dream Eddtionが納車予定です。すでにホームページ上は予約を締め切っております。
Air Dream Eddtionでは1充電による走行距離が520マイル(およそ800km)を実現しております。これはテスラのモデルS ロングレンジ405マイル(およそ651km)を大幅に超えております。Lucidが最初にリリースするEVが世界No.1に躍り出ます。
あのテスラを凌駕するEVをこれからリリースするわけです。そうなったのにも理由があります。もともと創業者の Peter Rawlinson さんがモデルS設計のチーフリーダでありました。自分で作った車を自らの手で更新していく。かっこいい!!いかしたおじさんです。
Lucidの技術的優位性
Lucidに使われている技術についてまとめているサイトがあったので載せておきます。基本的にこのサイトから情報を集めております。
EVはより少ないエネルギーでより遠くに、効率がいいことがスペックとして求められます。つまり1充電当たりの走行距離が重要な指標です。
今回Lucidは世界初の走行距離を実現したわけですが、どのような技術が使われているのでしょうか。
EVではバッテリーに充電できるエネルギー量が決まっております。このエネルギーをどれだけ損失を出さずに使用できるかがキーポイントです。
設計のポイントとしては電力をたくさん使う箇所の効率をよくすることが重要になります。車で一番電力を使う箇所は車輪のモータ部になります。正確にはモータ+トランスミッター+インバータですが、今回はこの3つをまとめたものをモータ部としておきます。
Lucidの強みはこのモータ部を自社で設計しております。他社であれば、日本電産社(E-Axle)などのメーカから購入するのですが車メーカ自身が設計することで効率の最大化をしております。
また馬力もよくかつ軽量化にも成功しています。燃費をよくするためには車を軽量化する必要があります。比較のスライドがあるのですが、もう他社を圧倒しております。モータ部だけで他社は100kg以上の重さがありますが、Lucidは73kgと小さいです。
もう一点効率改善を行っているポイントがバッテリーです。通常の車では400Vのバッテリーを使うのですが、Lucidの場合は900Vのバッテリーを搭載しております。結局モータ部がしていることは電力を回転運動に変えています。電力は電流 x 電圧で計算されます。搭載する電圧が大きくなることで、モータ部に流れる電流は小さくなります。そうなると電流が流れることによるハーネスや抵抗損失を小さくすることができるわけです。
高電圧化によって、無駄な損失を小さくしております。ここまでがモータ部の工夫になります。
また、車体のデザインを空気抵抗の良い形に変えたり、LED部も消費電力を抑えるためにマイクロレンズ化することで損失を小さくする企業努力を行っております。
こういった積み重ねで世界No.1の走行距離をもつEVが開発されました。
株価、Valuation
最後に、今のバリュエーションをチェックしていきましょう。と思ったのですが、まだ利益どころか売り上げもない状態でValuationの評価はできませんね。すでに時価総額$40Bを超えているあたり投資家の期待は大きいです。ざっくり計算すると、 Lucid Air Dream Eddtion が1700万円なので1万台うれれば売上$1.7Bで、PSRは25倍前後ですね。
- 時価総額:$41.2B
- 売上:0
まとめ
今回はLucid Motorsについて調べてみましたが、EVのスペックはテスラを超えており目を見張るものがありました。まあもちろんテスラよりは車1台の価格も高い(Lucid Air Dream Eddtionはおよそ1700万円)ので、一概に比較はできませんが、走行距離No.1のブランドとして立ち上がりそうです。
あとはしっかり量産までたどり着けるか見ものです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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